1.CNコンサルティング事務所の特徴
当事務所はウェットコーティング(液体塗布)技術に関し、総合的な 技術についてコンサルティングを行います。具体的には、塗布液粘度が数CP~数千CPまでの幅広い液体粘度の塗布対応、塗布幅200mm程度から2500mm幅までの対応、ウェット塗布厚みで 数μmから数百μまでの幅広い塗布に関してご相談を承ります。
更に溶剤系塗布液だけでなく、水系塗布に対しても対応いたします。
また今後重要と考える同時多層塗布についても多くの経験・実績を有しています。
コンサルティングを行う上では、現場主義を第一としております。実際の設備、動き、現象を一緒に観察、議論、検討することでいろいろな課題に対応していくこととしております。
2.事業内容概略のご説明
- 新規塗布機(生産用、小幅テスト用)の仕様、設計、製作、運転、稼働 、運用、管理に関する内容
- 既存塗布機の改造に関する内容、特に新たな塗布方式の導入、設備改造等の内容と共に、故障対策や稼働率、歩留まりの向上に関する内容
- 新規製品に対する最適な塗布方式に関する内容、特に多層化を含む 内容
- 他社メーカへの塗布生産委託に関する内容
- 塗布技術に関する教育・講演や塗布機の維持管理に関する内容
具体的な事業内容
(1)新規塗布機導入をお考えのお客様
これから、新たに塗布機を導入されたいお客様に対し、塗布製品の内容、生産量、コストなどの要望をお聞きし、塗布機仕様の最適構成のご提案から製作、稼働、塗布機管理まで全般的なお手伝いをいたします。
塗布機は、フィルムの送り出し、前処理部、塗布部、乾燥部、後処理部、巻き取部を通して長尺の製品ができます。
新規に塗布機を製作するには、長期的なビジネス計画を基に 仕様を決めることが大切です。最近の製品は、製品寿命が比較的短い のに対して、塗布機は今後30年~50年間稼働させて製造を行う機械です。
現製品に限らず、今後の製品展開を考慮した設備対応や改造を可能な仕様にしておくことも大切です。
(2)既存塗布機、塗布部改造をお考えなお客様
既に塗布機は所有している客様で、現在の設備では新規製品に対して設備が不足している、最適な設備でない、また現有塗布装置ではうまく塗布できないなどのお困りの内容についてお手伝いをいたします。
(3)塗布製品の生産効率化、故障低減、コスト低減をお考えのお客様
塗布製品の生産には、高品質化とコストダウンが常に求められます。高品質化の最良の方法は、機能別に塗布層を分ける多層化です。
一方、コストダウンには、機械の効率的稼働、塗布速度の向上、故障対策による 歩留まりの向上などが必要です。
当事務所の代表は、感光性フィルム生産、磁気テープ生産を通じて、絶え間ない塗布速度UPへのチャレンジ、長年課題であった塗布故障原因究明と対策などの経験と実績を基に、効率的で安定な生産にお手伝いをいたします。
(4)他社での生産委託をお考えのお客様
多種類の生産品を全て自社内で生産することは難しい場合があります。
また、最近の生産では一時的に多量の製品の供給を求められることもあり、一社だけでは供給が難しいこともあります。
また塗布製品を生産したいが、塗布機製作が間に合わない場合もあります。 コンサルタントとして、多くの塗布関連メーカとの繋がりがあります。製品内容をお聞きし、適切な受託生産先をご紹介し、試作、生産までのお手伝いをいたします。
(5)各種塗布方式開発をお考えのお客様
種々の塗布方式には、適する塗布液粘度、塗布厚み、塗布速度があり、 オールマイティの塗布方法は存在しません。現存の塗布方式は少しでも塗布限界を 超すためにいろいろな技術 開発がされて来ています。
その中で、ウェブテンションドダイ(WTD)は塗布の高速性、薄層性を非常に向上させる技術です。
本方式の単層及び重層塗布の実用化の一人として、お力になれると思います。
更に、同時多層塗布方式にも多くの経験・実績を基に、皆様の新製品の開発にお手伝いいたします。
(6)塗布機の安全向上、クリーン度向上などをお考えのお客様
通常の塗布では有機溶剤を使用することが多く、火災、爆発 などの危険が伴います。火災と爆発防止では、フィルムや作業員の帯電・静電気対策と乾燥炉内のガス濃度管理が重要です。
また最近の製品ではフィルムへの異物付着故障が問題になります。 クリーン度維持には単に空調仕様がクラス100、1000という設備仕様以上に、日常の管理維持が重要となります。 これらの課題に対して、基本的な対応をお手伝いいたします。
(7)講演などの教育活動
塗布機械メーカ様、コーティング製品生産メーカ様、また一般の方を対象にしたセミナーを開催されている会社様などに、塗布技術の教育・講演を行います。ご要望の内容により2時間から6時間程度の内容について、講演を行います。
また海外での講演も行いますのでお気軽にご連絡ください。
(8)塗布に関する特許調査など
現在開発している技術に関する事前特許調査などを含め、既存特許の 調査を行います。しかし、特許を専門にしてはおりませんので、種々の特許課題に関して、第一次のクリーニング調査とお考えください。